腕時計の取扱方基本３カ条

1,ゼンマイは正しい方法で正しい時間に巻く

手巻き式腕時計のゼンマイの巻き方

腕時計のリューズ芯は繊細で、斜めに強い力を加えると破損しやすい。

腕に着けたまま斜めに指を入れて回すのは厳禁！必ず腕から腕時計を外して巻きましょう。

また、、毎日同じ時間に最後まで巻き上げると精度が安定してゼンマイが長持ちする。

このとき、一定方向に回し続ける人も多いのですが、実はそれは大きな間違えです。

リューズは一度回したら、次に逆回りさせる動作を繰り返すのが巻き上げの正しい方法です。

そうしないと巻き上げ機構を傷める危険性が高くなります。



リューズを巻くときは、指の腹を使い巻きましょう。

慣れてくると逆回りさせた時の空回りの音や感触で、腕時計の健康状態が分かるようになってくる。

自動巻き式腕時計のゼンマイの巻き方

自動巻き腕時計の場合は、人間が腕を振るようなゆっくりとした動きで、左右に腕時計を振ってやれば大丈夫です。

すぐに時計を動かしたいからといって激しく振ってしまうと、ローターが速く回転するが、動きが激しすぎてローターの

歯車や軸を痛めてしまうことがありますので十分に注意してください。

また、ゼンマイが一定以上巻かれた状態でないと安定した制度が保てなく、完全に時計が止まってゼンマイが伸びきるま

で放置するより、常にある程度巻かれた状態に保っていた方が負担も少なくなります。

使わないときはワインディングマシーンを利用するとよいでしょう。



自動巻き腕時計は、いっぱいまで巻かれると空回りするので、ゼンマイが切れる心配はありません。

巻き足りているか心配な方は、リューズで手巻き式腕時計同様、巻き足しても差し支えありません。

2,手洗いや洗顔時には腕時計を腕からはずす

手洗いや料理など、水仕事をする際には特に注意が必要です。

水道から流れる水は、意外と水圧が高く場合によっては１０気圧程度の圧力が掛る時があります。

自分の腕時計は２０気圧防水だから大丈夫、と安心するのも危険ですので十分に気を付けてください。

腕時計の防水性能はパッキンの老化などで年月とともに劣化していくので、今現在も２０気圧の性能を維持している

とは限らないのです。

腕時計の防水に関してはこちら

手洗いのときは面倒でも腕時計を腕から外す習慣をつけましょう。

また、時刻や日付を合わせるためにリューズを引く際、汗などで濡れた手で行うと、リューズの隙間から水が腕時計の

機械内部に侵入してしまうので気をつけましょう。

3,腕時計を保管するのに向かない場所

腕時計をどんなふうに保管するかは、実は重要な問題。

不適切な場所に保管すると、腕時計に深刻なトラブルが発生することもあります。

腕時計の保管に向かないのは、まずテレビやパソコン、携帯電話など、強い磁気がある場所。

腕時計が磁気を帯びてくると制度が悪くなったり、最悪の場合は止まってしまう事があります。

また、タンスの引き出しの中などは湿気が多いので、保管場所としては適さない。

直射日光の当たる窓辺・落下の危険がある場所や、飲み物などの近くも厳禁と心得ておきましょう。

腕時計ケース（ウォッチケース）に入れ保管しすると良いでしょう。

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